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Wienerbrød
デンマークに住んでいると、日常の中で欠かせない存在がいくつかあります。
自転車やコーヒー、そして、wienerbrød
発音はカタカナ表記にすると「ヴィーナ ブロ」こんな感じでしょうか
Brød(パン)の発音は、なかなか難しく、単語の最後がDで終わる場合、多くの場合は
「ソフトD」になります。「ソフトD」はカタカナ表記に出来ない、デンマーク語独特な音です。
レッスンでは、もちろん「ソフトD」も上手にマスター出来るように一緒に練習します。
日本では「デニッシュ」として知られていますが、デンマークではwienerbrød
ウィーンのパンと呼ばれています。
日本でも馴染みのある、デニッシュですが、デニッシュのルーツはデンマークではなくウィーン。
19世紀半ば、デンマークのパン職人がストライキをした際に、ウィーンから職人がデンマークに呼ばれ、彼らが伝えたのが、何層にもバターを折り込む技術。そこにデンマーク人の工夫が加わり、
今や国を代表するお菓子になったのです。その種類は数多く、パン屋さんには、色とりどりの
色々な形のウィーナーブロ―が並んでいます。
代表的なwienerbrødを紹介します。
- Spandauer:真ん中にカスタードクリームをのせた定番の丸いペストリー
- Kanelsnegl:渦巻き状のシナモンロール、上には甘いアイシング
- Tebirkes :ケシの実がたっぷり、アーモンドペースト入り
- Kringler :編み込み模様で大きく焼かれる華やかな一品
どの町のパン屋さんでも、それぞれの“秘伝の味”を楽しめるのが魅力です。
デンマーク人にとって、ウィーナーブロ―はただの甘いパンではありません。
職場での「金曜の朝の差し入れ」や、家族での「日曜のコーヒータイム」
誕生日やちょっとしたお祝いなど、大切な人と一緒に食べることで、
ほっと心があたたまる “ヒュッゲ” の時間が生まれます。
デンマークを訪れる際には、ぜひ地元のパン屋さんへ足を運んでみてください。
街歩きの休憩に、wienerbrødとコーヒーを是非、楽しんでみてください。
